佐藤 勝尚 コラム

令和2年(2020年) 年頭ご挨拶 日本SCM協会会長

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

2020年1月1日

旧年中の関連業界の皆様のご協力に感謝申し上げます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年を振り返りますと、台風被害による物流網の寸断が大きな社会問題となりました。また施設のIT化を念頭に置いた相次ぐ大型物流センターの開発や、次世代ビジネスモデルにおいて物流・SCMをいかに進化させていくかということに注目が集まりました。本年はそうした物流・SCMを取り巻く一連の流れがさらに深まっていくと考えられます。

当協会の関連業界におきましても、IoT(モノのインターネット)の物流システムへの活用などを視野に入れた機械学習・AI(人工知能)の活用、自動化・無人化の進展やネット通販市場の拡大などを考慮し、流通改革などの大きな波動を受けつつも、次世代SCMの構築に向けてのさまざまな可能性を継続してまいります。

サプライチェーン全体を束ねうる競争力の強化と実践こそがミクロ的な企業戦略はもとよりグローバル経済戦略のコア要素として、これまで以上に重要な位置を占めることにあるのは疑う余地のないことです。

同時に高度化するSCM業務にあわせての次世代に繋がる人材教育の必要性につきましても、業界が一丸となって鋭意努力、工夫を凝らし、ホワイト物流、ホワイトSCMの導入を推進していくことが望まれます。

その点をも踏まえまして、当協会ではSCM関連分野の合理化改善はもとより、職場のホワイト環境の構築についても積極的に推進していく所存です。

本年が皆様にとって希望に満ちた明るい年でありますことをご祈念申し上げ、新年
のご挨拶と致します。

         一般社団法人 日本SCM協会会長 佐藤勝尚(豊橋創造大学教授)

 
佐藤 勝尚 投稿一覧