鈴木 邦成 コラム

高まるKPI管理の必要性

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2016年9月17日

 

ロジスティクスからSCMへと物流を中心にビジネスプロセスの最適化を図る際の領域が近年、急速に拡大してきたが、それにあわせて「経営の効率化、改善を客観的な指標をもとに行いたい」と考える企業が増えている。そしてそのための重要な指標となるのがKPI管理である。

 

KPIとは、本来、「計算して得られる数値」のことを指すが、「主要業績評価指標」という訳語が使われ、日本でも、「物流KPI」といったように用いられる。

 

サプライチェーンのさまざまな部門においてKPI管理が必要とされるのは、現場改善、あるいは経営改善について、具体的な目標数値を設け、その数値と現状がどれくらいかけ離れているか、そして目標とする数値に到達するのはどうしたらよいのかといった方策を決めるうえでとても役に立つからである。

 

「改善の成果が出た」、「効率化が実現できた」といっても、それがどの程度できたかということは具体的な数値以外では実感しにくい。

 

経験や勘だけに頼る業務改善ではなく、科学的な改善を実現することが可能になるわけである。

 

また、目標値だけではなく、「業界におけるレベルとしてこれくらいの数値であってほしい」という標準値も公表されている資料などにより知ることもできる。「業界の標準値よりも該当する計数の数値が低いから標準値に近付けよう」という努力も今後、さまざまな部門で可能となっていくに違いない。

 
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