唐澤 豊 コラム

2016年 年頭所感 日本SCM協会会長 唐澤豊

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2016年1月3日

年頭のご挨拶を申し上げます。

 

旧年中の関連業界の皆様のご協力に感謝申し上げます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

昨年を振り返りますと、2020年の東京オリンピックへの期待感や円安株高というアベノミクスによる経済復調へのしっかりした足取が反映され、景気回復への大きな鼓動が感じられるようになりました。

 

こうした流れの中でSCM情報インフラ、物流インフラの強化をこれまで以上に推進していく必要があることを実感しております。

 

当協会の関連業界におきましても、ドローンなどの配送システムへの活用などを視野に入れた自動化・無人化の進展やネット通販市場の拡大などを受けての流通改革などの大きな波動を受けつつも、次世代SCMシステムの構築に向けてのさまざまな技術革新などを目の当たりにすることにもなりました。

 

マルチメディアネットワーク社会の形成を軸とする場合、これを支援するSCMは、今日とは比較できないほどその重要性を増しつつあります。SCM競争力の強化と実践こそが個別企業戦略はもとより国家経済戦略のコア要素として益々重要な位置を占めるものと確信致しております。SCMのさらなる充実なくしては日本経済の真の再生もあり得ないといえましょう。

 

同時に高度化するSCM業務にあわせての次世代に繋がる人材教育の必要性につきましても、業界が一丸となって鋭意努力、工夫を凝らしていく姿勢が必要になってくることはいうまでもないことに思えます。

 

その点をも踏まえまして、当協会ではSCM関連分野の合理化改善はもとより、人材教育面での充実についても積極的に推進していく所存です。SCM関連のさまざまな課題についてより真摯に取り組んでいく所存です。

 

本年が皆様にとって希望に満ちた明るい年でありますことをご祈念申し上げ、新年

のご挨拶と致します。

 

一般社団法人 日本SCM協会会長 唐澤豊(神奈川大学名誉教授)

 

 
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