田村 隆一郎 コラム

物流改善は在庫問題から考えてみる

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2015年6月9日

物流改善を進めようとする際、改善すべきターゲットが未だ明確になっていないという場合があります。

実際に物流改善の相談を受ける際に、「物流をなんとかしたい」という話しからコンサルティングがスタートすることがあります。

 

物流、ロジスティクス改善の最大のニーズは「コスト低減」でしょう。
「物流サービスの向上」や、「物流品質の改善」といったニーズもありますが、それはある程度課題が明確になっている場合です。

 

まだ漠然としたニーズの段階で物流を改善したいという場合は、その大きな目的はコスト低減となります。
コスト低減には、作業効率、配送効率、保管効率などを改善することが必要です。

 

しかし、まだ物流改善のテーマが明確になっていない段階では、「在庫問題」から課題を捉えてみることが良いと思います。
(自社在庫を所有していることが前提となりますが)

 

「在庫日数が適正か」、「長期滞留在庫がないか」、「在庫管理責任者は明確になっているか」、「欠品が発生していないか」、といった『在庫』をキーにして問題を整理してみるのです。

 

たとえば、在庫が過剰であったり、長期滞留在庫が多い場合は、保管スペースが余分に必要となります。
結果として保管効率が悪くなり、余計な荷繰り(保管場所の入れ替え)作業の発生や、動線の長距離化で、作業生産性が悪化することになります。

 

また、欠品が発生すると、その後処理に多大な手間が掛かり、これも作業生産性の悪化につながります。

 

そういった観点で、物流における問題点を明らかにし、改善すべきターゲットを把握するのです。

 

物流・サプライチェーンにおいて、何か改善をしたいと思っている場合は、まず「在庫問題」に目を向けてみることをお勧めします。

 
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