2015年3月6日
在庫の基本的な機能が十二分に発揮され、そのデメリットが最小限に抑えられる在庫量を「適正在庫量」といいます。過剰在庫や過小在庫という状態を「異常だ」と迅速に察知するためにも正常な状態である適正在庫量を正確に把握することは重要です。
適正在庫量は需要予測、販売予測、販売目標、キャッシュフロー、在庫期間、リードタイムなどのさまざまな要因を考慮して決定されます。好景気ならばやや多めに設定する必要があるかもしれませんが、不景気ならば反対に少なめになります。
たとえば輸入品ならば「円高ならば少なめで、円安ならば多め」ということになるかもしれません。あるいは新製品については前評判がよかったり、事前注文が多かったりするような場合は在庫は多めのほうがよいかもしれません。季節によって在庫量を変えなければならない商品もあります。
適正在庫を決定するにあたっては在庫を個数で把握するだけではなく、金額や期間を単位としてつかんでおく必要もあります。