2015年1月1日
年頭のご挨拶を申し上げます。
旧年中の関連業界の皆様のご協力に感謝申し上げます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
昨年を振り返りますと、円安株高というアベノミクスによる経済復調の方向性がさらに大きくなってくることを予測させつつも、国内的には諸物価の値上がりなどを受け、景気回復への大きな流れはいま少し先であるという感じを受けました。
しかしながら景気回復への足取りは次第に大きくなってきているように思えます。2020年の東京オリンピックに向けて、SCM情報インフラ、物流インフラの強化をこれまで以上に推進していく必要があることも周知の事実であります。
SCM関連業界におきましても、ビッグデータのさらなる活用、オムニチャネル時代の流通改革などの大きな波動を受けつつも、次世代ロジスティクスシステムの構築に向けてのさまざまな技術革新などを目の当たりにすることにもなりました。
マルチメディアネットワーク社会の形成を軸とする場合、これを支援するSCMは、今日とは比較できないほどその重要性を増しつつあります。SCM競争力の強化実施こそが個別企業戦略はもとより国家経済戦略のコア要素として益々重要な位置を占めるものと確信致しております。SCMのさらなる充実なくしては日本経済の真の再生もあり得ないといえます。
同時に高度化するSCM業務にあわせての次世代に繋がる人材教育の必要性につきましても、業界が一丸となって鋭意努力、工夫を凝らしていく姿勢が必要になってくることはいうまでもないことに思えます。
その点をも踏まえまして、当協会ではSCM関連分野の合理化改善はもとより、人材教育面での充実についても積極的に推進していく所存です。SCM関連のさまざまな課題についてより真摯に取り組んでいく所存です。
本年が皆様にとって希望に満ちた明るい年でありますことをご祈念申し上げ、新年のご挨拶と致します。
一般社団法人 日本SCM協会会長 唐澤豊(神奈川大学名誉教授)