2014年12月17日
物流改善を進めるには、まずどのレベルの改善を行うのかを決める必要があります。
レベル①…サプライチェーン全体の最適化を目指すのか
レベル②…自社内の製販連携、在庫管理、配送管理の最適化を目指すのか
レベル③…物流センターの生産性、品質の改善を目指すのか
このレベルをある程度明確にしないと、議論をしていても焦点がぼやけてしまいます。
レベル①は、自社だけでなく、サプライヤーや顧客を巻き込んだ物流、ロジスティクスの改善になります。
そのため、前後工程の関係先を含めて議論を進めなければなりません。
レベル②は、自社内の商流、物流を改善することになります。
製造業であれば、生産計画、販売計画をすり合わせ、ムダのない生産・販売・在庫となるような計画を作り上げます。
自社内といえど、立場が異なれば目指すものも異なるのが常なので、これも全社の最適化を目指す視点が求められます。
レベル③は、主に物流現場での改善となります。物流担当者や現場責任者が生産性、品質を上げ、環境を良くする活動を進めます。
作業分析を行ったり、問題点の真因を追究するなどして、作業しやすい現場を作り上げることが目的となります。
物流改善を検討する際には、目指すレベルを意思統一することから始めることが必要です。