2014年8月14日
この10年間SCMの海外文献研究を行ってきた。
その理由は、SCMの概念が芽生えた1980年代後半から、既に30有余年を経過したが、SCM概論、乃至は、総論的な書物は皆無に近いからである。
研究内容はSCMの定義、目的、ミッション、範囲、発展段階、管理、戦略、ネットワークの型、E-供給連鎖、基本理論、 Logistics、其の他、ケース、であり、加えて、書評を試みたものである。
この研究では66文献・46冊の調査分析を実施したが、今般、文献研究に一区切りをつける事が可能となった。
この研究を要約すると下記の通りである。即ち、
・SCMの主要且つ入手可能な欧米の文献を調査対象とし、個々の専門家の考えを分析、整理する。
・整理した結果を要約し、問題点の指摘と共に私的素案を提案する
・ロジスティクスとSCMに就いては、CSCMP等言及はしているが、歴史的経緯等を踏まえた点で分析が浅く十分
ではない。
・当該分野を経営学的視点から、理論的並びに学術的に研究し、共通的認識を確立しなければならないテーマで
ある。
文献研究着手の事前作業としては、分析項目の設定、入手可能な文献の選定、文献収集、文献の原文(英文)・和訳の整理、テーマ別整理、論文の作成、D/Bの作成等のプロセスに準拠して行った。
最後に、SCMの総合的な書物は、白桃書房と日本ロジスティクスシステム学会との共同で今秋乃至来春には出版される予定である。ロジスティクス戦略、定義、変遷等に就いて執筆担当する予定である。