2018年5月3日
日本ガイシ(名古屋市瑞穂区)は10月11日、NOxセンサーの生産能力増強を発表。車載用高精度NOxセンサーの需要拡大に対応する。
NOxセンサーは自動車の排気管に装着され、排ガスに含まれるNOx濃度を高精度かつリアルタイムに測定し、排ガス浄化装置の制御や故障診断に使用される。世界的なディーゼル車の排ガス規制強化や欧州の新規制への対応のため、さらなる搭載車数・搭載本数の増加が見込まれる。
約140億円を投資してNGKセラミックデバイス石川工場の素子製造設備と、NGKセラミックスポーランドのセンサー組み立て設備を増設し、2019年度に年間生産能力を現在の約1800万本から2500万本に増強する。
同社は現在NOxセンサーの心臓部にあたるセラミック製の素子の生産を製造子会社であるNGKセラミックデバイスの小牧工場(愛知県小牧市)と石川工場(石川県能美市)、NOxセンサーの組み立てを当社名古屋事業所とポーランドの製造子会社NGKセラミックスポーランドの第1工場(ポーランド・シロンスク県グリヴィツェ市)で行っている。現在の生産能力を大きく上回る需要が予想されることから4月の石川工場操業開始によるNOxセンサー生産能力増強に加え、今回の増産投資を決定した。