2017年10月19日
三井化学(東京都港区)は4月10日、名古屋工場(名古屋市南区)の電解液製造設備が営業運転を開始したと発表。高品質な電解液の生産・供給体制を整え、モビリティを中心とした電解液事業の拡大をいっそう強化する。
リチウムイオン電池向け国内需要増加に対応することを目的として、1年当たり5000トンの生産能力を持つ電解液製造設備を設置した。国内で委託により行ってきた電解液の生産を、新設備による生産にシフトする。
国内でスマートフォンやタブレットの普及により市場拡大してきたリチウムイオン電池は、今後は車載用、および中国など東アジアでの需要拡大が見込まれている。三井化学は中国に台湾プラスチック(中国台北市)との合弁会社である台塑三井精密化学有限公司での電解液生産設備を有し、国内での生産委託と合わせて事業を展開してきた。名古屋工場での新設備の営業運転開始を機に、国内での事業拡大を積極的に推進する。