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日本製紙 石巻工場にCNFの量産設備を建設

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2016年12月5日

日本製紙(東京都千代田区)は5月18日、石巻工場(宮城県石巻市)においてセルロースナノファイバー(CNF)の量産設備を建設すると発表。石巻工場を「木とともに未来を拓く総合バイオマス企業」の基幹工場のひとつと位置づけるとともに、CNFの生産拠点としての基盤強化を図る。

TEMPO触媒酸化法によりCNFを量産する設備を建設する。TEMPO酸化CNFは軽量かつ弾性率が高く、熱寸法安定性が良好で、ガスバリア性が高いといった優れた特性を有している。金属イオンや金属ナノ粒子を大量に担持させることが可能で、さまざまな機能を付与することができる。

日本製紙は2007年からCNF開発に本格的に取り組み、2013年10月に岩国工場(山口県岩国市)における実証設備設置を経て昨年、抗菌・消臭効果のある金属イオンをCNF表面に大量に担持させシート化することに成功した。この技術により同社グループの日本製紙クレシアは、世界で初めて機能性CNFを使用したヘルスケア商品を実用化している。

実用化した抗菌・消臭機能を持つ機能性CNFの利用拡大を図り、特徴的な粘性や保水性を活かした機能性添加剤としての用途についても実用化する予定。さらに機能性シート、ナノ複合材としての用途などへの展開を図る。

 
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