2016年12月1日
大日本印刷(東京都新宿区)は5月19日、三原工場において有機ELパネル用蒸着マスク(メタルマスク)の生産ラインを増設すると発表。生産能力を3倍に引き上げ、世界トップシェアの強みを拡大する。
有機ELディスプレーは薄型化が可能で曲げたり丸めたりという動作にも強いため、次世代のディスプレーとして注目されている。コントラストにも優れていることからテレビやスマートフォンに採用されることが増え、画像表示部分である有機ELパネルの市場規模は2020年までに2015年の3倍近い6億8200万枚に拡大することが見込まれている。
大日本印刷は独自のフォトリソグラフィ技術やエッチング技術を活かして2001年にメタルマスクの開発を開始し、現在ではスマートフォン向けを中心に高いシェアを獲得している。今後の市場の急速な拡大に対応することを目的に、2020年まで継続的に60億円を投資し、生産能力増強を図る。