2016年11月14日
神戸製鋼所(神戸市中央区)は4月25日、スウェーデンのスタズビック社と放射性廃棄物処理に関する新会社を設立すると発表。国内の原子力発電所の廃炉等に伴って発生する放射性廃棄物処理のさまざまな課題について、安全に減容する技術・プロセスの提供等を一体的、積極的に推進するための合弁会社を設立する。
資本金は2億9400万円、出資比率は神戸製鋼所51%、スタズビック社49%、会社名は「コベルコ スタズビック(仮称)」で設立する。原発で使用した機器の海外処理・リサイクルの受託(営業)窓口、原発で使用した機器の処理・リサイクル施設の設計・ライセンス、使用済樹脂等処理プロセスの設計・ライセンスの事業を行う。
神戸製鋼所のエンジニアリング事業部門は子力業界の主にバックエンド分野で処理・処分技術を中心に事業を展開しており、放射性廃棄物の処理・処分や保管施設、使用済核燃料の輸送・貯蔵容器(キャスク)などの分野で30年以上の経験・実績を有している。スタズビック社は放射性廃棄物処理で豊富な実績と高い信頼を有し、スウェーデン、ドイツ、米国、フランス、英国、スイス、日本を主要拠点に、放射性廃棄物処理施設の設計、建設、運営、高濃度放射性廃棄物処理プロセスの設計・ライセンス、原子力発電所の廃止措置に関するコンサルティング、放射性物質の解析・評価、原子炉シミュレーターの販売の事業を行っている。設立する合弁会社は両社の実績や経験を融合し、廃炉に伴って発生する放射性廃棄物の処理・処分の課題に対応し、社会に貢献していく、としている。