2016年8月8日
出光興産(東京都千代田区)は1月25日、シンジオタクチックポリスチレン樹脂(SPS)の生産能力を増強すると発表。千葉工場(千葉県市原市)にある製造装置の生産能力を増強する。
SPSは同社が1985年に世界で初めて合成に成功し、1997年に工業化した、低比重で耐熱性、耐熱水性、耐薬品性・電気特性に優れたエンジニアリングプラスチック。自動車電装部品を中心にモバイル機器や家電製品の部品、電子レンジ調理器具、工業用フィルムなどに用いられているほか、近年、新たな用途開発も進んでいる。
完工予定は2016年4月。年間7000㌧としていた生産能力を年間9000トンに増強し、年率約10%で伸長している需要に対応する。