2016年7月1日
岩谷産業(東京都港区)は1月7日、トクヤマ(東京都千代田区)との合弁会社山口リキッドハイドロジェン(大阪市中央区)の液化水素製造能力を2倍に増強すると発表。2017年11月供給開始予定で、今後の水素需要増に対応する。
現行の1時間あたり3000㍑の水素液化器1系統を2系統に増強し、1時間あたり6000㍑の生産能力とする。
液化水素に対する需要はロケット用燃料や半導体、化学など産業分野で年々増加しており、今後普及が期待される燃料電池自動車や燃料電池バス向けに大幅な伸びが見込まれている。岩谷産業、トクヤマの両社は液化水素の生産体制の強化を図ることで、本格化する水素エネルギー社会を牽引する、としている。
岩谷産業グループは液化水素製造において国内シェアのほぼ100%を占めている。今回の設備増強によりハイドロエッジのプラント2系統、岩谷瓦斯千葉工場のプラント1系統と合わせて5系統とし、生産能力を1時間あたり1万5000㍑に拡大する。