2015年9月7日
横河ソリューションサービス(東京都武蔵野市)は5月9日、幹細胞工場の総合品質管理システムを東京エレクトロン(東京都港区)と共同開発することを発表。東京エレクトロンが日本や英国の産官学機関と共同で進める「スマート・セル・プロセシング」プロジェクトに参画し、再生医療向けに幹細胞を自動培養する幹細胞工場の総合品質管理システムを共同開発する。
東京エレクトロンは臨床レベルの細胞品質を実現する幹細胞の自動培養・検査プロセス技術「スマート・セル・プロセシング」の確立と標準化を目指しており、この技術を応用して幹細胞工場を実現するためには自動培養する工程で細胞の品質を管理する機能を中心とした製造管理システムが必要とされる。横河ソリューションサービスは医薬品製造分野で培った製造管理システムに関する豊富な実績と経験を生かし、製造管理、物流管理、生産管理の機能を有する幹細胞工場向け総合品質管理システムを開発する。
医薬品製造向け製造管理パッケージ「CIM Vision Pharms」と半導体製造向けの装置オンラインコントローラ「Cell Brain(R)」をベースに、幹細胞工場特有の要求事項を反映させたシステムを構築する。東京エレクトロンが英国に設立した幹細胞テクノロジーセンターに設置される全自動細胞培養・検査装置を活用して開発に取り組み、同センターの技術パートナー各社とも情報の共有を行うことを予定している。